建(たつ)
節月の十二支と同じ十二支をもつ日が「建」で、十二直はこの日を起点として順に巡ります。暦注の解説書では「万物を建て生ずる日」と説明され、十二直のうち最も吉とされる直に数えられてきました。ただし何にでも良いとされるわけではなく、蔵を開くことや土を動かすこと(動土)は忌むと記されるのが通例です。建てる側の行いに宜とされ、すでにあるものを崩したり運び出したりする行いはその反対に置く——十二直はこのように、直の字義と行いの向き不向きを対応させる形で記されています。
- 暦注で「宜」と記されること
- 神仏の祭祀・婚礼・開店・移転・旅立ち
- 暦注で「忌む」と記されること
- 蔵開き・動土(土を動かすこと)・船の新造
- 字義と位置づけ
- 「建」は北斗七星の柄(斗柄)が節月の方角を指し示すことを「建つ」と表したものと説明されます。十二直がまとめて「建除」とも呼ばれるのは、この直と次の「除」を並べた呼び名によります。
- 出典
- 読み:国立天文台 暦計算室「暦Wiki」十二直/宜・忌:『現代こよみ読み解き事典』(岡田芳朗・阿久根末忠編、柏書房、1993年)