クイックナビゲーション

Command+K でセクションへ移動できます

三隣亡とは——決め方と建築の日取り

土木・建築の凶日。棟上げ・地鎮祭・建前を行うと「向こう三軒両隣まで滅ぼす」とされ、建築業界で今も強く意識されます。

読み方は「さんりんぼう」。このページは節気月説による2026・2027・2028年の一覧です。建築の行事で気になる場合は、依頼する神社や施工会社と日取りを相談してください。

地鎮祭・上棟で避けるとされる日

三隣亡は、主に建築の行事で気にされる暦注です。地鎮祭、上棟祭、棟上げ、建前などを避ける習わしがあります。ただし、日付が原因で災害や事故が起こることを示すものではありません。暦の表示と、工事の安全管理・工程の判断は分けて考えてください。

稲毛浅間神社の出張祭典の案内では、三隣亡の起工を避ける習わしが紹介されています。一方、星川杉山神社は、確固とした由来のあるものではないと説明したうえで、本人や家族が気にする場合には建築業者と日取りを相談するよう案内しています。同じ三隣亡でも、実際の対応は依頼先に確認するのが確実です。

引っ越しについても避ける人はいますが、建築の儀礼と同じ範囲に含めるかは一様ではありません。荷物を運ぶ日、入居を始める日、建物を建てる日は別の予定です。三隣亡という表示だけで、日常のすべての用事に禁止があるとは読みません。

星川杉山神社の解説・稲毛浅間神社の祭典案内

決め方は節月と日の十二支

このページの三隣亡は節気月説です。月の切り替わりには、毎月1日ではなく、立春・啓蟄・清明などの節入りの日を用います。正月は立春から啓蟄の前日まで、二月は啓蟄から清明の前日まで、という区切りです。同じ西暦の月の中でも、節入りを境に三隣亡となる十二支が変わります。

次の表の「節月」は、現在のカレンダーの月番号とは異なります。たとえば新暦2月の立春より前は、節月ではまだ十二月です。そこで正月の亥の日の規則を先に使うと、月初の日付を取り違えます。まず節入り日を確認し、その日がどの区間に入るかを決めてから、日の十二支を照合します。

十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の順に日ごとに巡ります。同じ節月の中では、該当する支は12日おきに戻ってきます。ただし節月の境界をまたぐと対象の支が変わるため、年間の三隣亡を最初の日から単純に12日ずつ足して求めることはできません。

判定に使うのは日の十二支です。生まれ年の干支や、その年全体の干支を当てはめるものではありません。下の日付一覧には三隣亡に当たる日だけを載せています。各日から月カレンダーを開くと、同じ日に付く六曜やほかの暦注も合わせて見られます。

三隣亡の節月と十二支
節月この節入りから次の節入り前日まで三隣亡となる日の支
1月立春亥の日
2月啓蟄寅の日
3月清明午の日
4月立夏亥の日
5月芒種寅の日
6月小暑午の日
7月立秋亥の日
8月白露寅の日
9月寒露午の日
10月立冬亥の日
11月大雪寅の日
12月小寒午の日

旧暦月説との違い

三隣亡には、節入りで月を区切る節気月説のほかに、旧暦の月で見る説があります。旧暦の月初と節入りは別の基準なので、同じ「正月」という表記でも指す期間が一致するとは限りません。暦どうしで三隣亡の表示が異なるときは、採用している月の区切りを確認してください。

国立国会図書館の「日本の暦」では、太陰太陽暦の月は月の満ち欠けを基準とし、29日または30日で調整すること、季節とのずれを補うため閏月を設けることが説明されています。節月は太陽の位置を基準とする区間であり、旧暦の月番号をそのまま節月として読み替えることはできません。

このページは節気月説に統一しています。旧暦月説の異なる日を混ぜて、多いほうを三隣亡とする扱いはしていません。依頼する神社や施工会社が別の暦を使う場合は、印刷された暦の名称や採用説をそろえて相談すると、日付の食い違いを整理できます。

由来と現在の習わしを分けて読む

「三隣亡」という文字には強い印象がありますが、表記から事故の範囲を判断したり、将来の出来事を予測したりすることはできません。星川杉山神社の解説も、確固とした由来がある暦注ではないとしています。このページでは、名称の起源や表記が変化した年代を断定せず、現在案内されている建築の習わしと、日付を求める規則を扱います。

暦注の説明に出てくる「凶」は、伝承上の評価を表す言葉です。工事の可否や危険度を測定した数値ではありません。日取りを気にする場合でも、天候、現場の安全、施工会社の工程、参列者の都合など、実際の条件を確認することが先になります。

大安や一粒万倍日と重なったら

大安は六曜、三隣亡は節月と日の十二支による選日で、それぞれ別の規則です。そのため一つの日に両方の表示があることは矛盾ではありません。大安だから三隣亡が消える、三隣亡だから六曜が別の名前に変わる、という計算上の関係もありません。

一粒万倍日と天赦日も、三隣亡と同じ意味を持つ暦注ではありません。下の重なり一覧は、どの表示が同居するかを整理するためのものです。吉凶を足し引きした点数や、行事に最適な順番を示す一覧ではありません。該当日がない欄は、表示対象の年にその組み合わせがないことを意味します。

地鎮祭の候補日を決めるときは、まず依頼する神社や施工会社に、三隣亡を避ける運用かを確認します。次に候補日を月カレンダーで見比べ、神職・施工担当者・家族がそろう日を相談してください。建築の日取りで十二直を参照する場合もあるため、どの暦注を確認するかも依頼先とそろえると話が進めやすくなります。

十二直の意味と日取りを確認する

2026〜2028年の三隣亡一覧

月別に日付と曜日を並べています。土日・祝日は太字です。日付のリンク先は、その日が含まれる月のカレンダーです。祝日と暦注は異なる情報で、太字は吉凶を表しません。

節入りの前後で日付の判定が変わる例

節入りの日、またはその前日が三隣亡に当たる境目を抜き出しました。節入り当日から新しい節月の規則を使います。十二支が同じでも、節月が違えば判定は変わるため、月初だけでなく節入り付近も確認します。

2026年の節月の境目

2026年、三隣亡を含む節入り前後
節入り前日(前の節月)当日(新しい節月)
小寒1月4日(日)戊寅・三隣亡1月5日(月)己卯・三隣亡に該当せず
啓蟄3月4日(水)丁丑・三隣亡に該当せず3月5日(木)戊寅・三隣亡
小暑7月6日(月)辛巳・三隣亡に該当せず7月7日(火)壬午・三隣亡
寒露10月7日(水)甲寅・三隣亡10月8日(木)乙卯・三隣亡に該当せず

2027年の節月の境目

2027年、三隣亡を含む節入り前後
節入り前日(前の節月)当日(新しい節月)
立秋8月7日(土)戊午・三隣亡8月8日(日)己未・三隣亡に該当せず
白露9月7日(火)己丑・三隣亡に該当せず9月8日(水)庚寅・三隣亡

2028年の節月の境目

2028年、三隣亡を含む節入り前後
節入り前日(前の節月)当日(新しい節月)
立春2月3日(木)戊午・三隣亡2月4日(金)己未・三隣亡に該当せず

大安・一粒万倍日・天赦日との重なり

2026・2027年について、三隣亡と同じ日に付く暦注を一覧にしています。別々の規則による表示を併記したもので、どちらが優先されるかを決める表ではありません。

三隣亡についてよくある質問

三隣亡とは何ですか?

主に地鎮祭や上棟など、建築の行事を避ける習わしのある暦注です。伝承上の凶日という意味で、事故や災いが起こることを保証・予測する表示ではありません。

三隣亡はどのように決まりますか?

当サイトでは節入りで区切る月と、日の十二支を組み合わせます。正月・四月・七月・十月は亥、二月・五月・八月・十一月は寅、三月・六月・九月・十二月は午の日です。

三隣亡に避けるとされることは何ですか?

地鎮祭・棟上げ・建前などを避ける習わしがあります。すべての生活行為に禁止があるという意味ではなく、行事の範囲や対応は地域・依頼先によって異なります。

三隣亡に地鎮祭をしてもよいですか?

避ける習わしはありますが、対応は神社や施工会社に確認してください。気になる場合は、日付を確定する前に家族を含めて相談すると予定を調整しやすくなります。

2027年の三隣亡はいつですか?

2027年の該当日はこのページの年間一覧に月別に掲載しています。日付のリンクから月カレンダーを開くと、同日の六曜やほかの暦注を確認できます。

三隣亡と一粒万倍日が重なったらどう考えますか?

両方の暦注が同じ日に付いています。一粒万倍日によって三隣亡の表示が消えるわけではありません。建築の予定なら、依頼先が三隣亡を避けるか確認してから候補日を相談してください。

出典・参考資料

確認日:2026-10-17

暦注の吉凶は伝承上の考え方であり、結果を保証するものではありません。暦や地域によって扱いが異なる場合があります。工事や儀礼の実施日は、依頼先と相談のうえで決めてください。